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2014年8月27日 (水)

裁判官が、裁判官を裁けない悪循環が、司法の腐敗につながる。

 

裁判官が、裁判官を裁けない悪循環が、司法の腐敗につながる。

 

憲法が保障する「裁判公開の原則」とは、国民の正当な自由と人権に、訴訟内容について知る権利があるということである。

 

そんな原則を誰よりも最も強く認識していなければならないのが法曹関係者、つまり裁判官や検事、弁護士であろう。

 

ところが、裁判公開の原則に反した裁判官を、同じ法曹関係者である裁判官が、まったく無批判のまま裁くことも出来ないという動かし難い現実について、またひとつ見せつけられる記事を読んだ。

 

それが江川紹子氏の「世にも奇妙な判決」である。

 

さいたま地裁・裁判長大熊一之氏の訴訟指揮について、違法と訴え出た弁護士らに対して、東京地裁・民事第一部は、大熊裁判長に対する証人尋問の請求を退け、あっさり請求を棄却したと書かれている。

 

東京高裁でも判断に変わりはなかった。

 

江川氏は「しかし、東京地裁にせよ、東京高裁にせよ、同じ裁判官がなした措置をかばおうというのか、憲法問題をじっくり検討するのを渋ったのか、裁判所の措置には文句を言うなと言わんばかりの、けんもほろろの対応だった。」と書き「最高裁で少しはまともな判断がなされることを望みたい。」と結ぶが、絶望的と思われる。

 

最高裁こそが腐敗の頂点と元裁判官が指摘した書物も私は読んでいる。

 

実体験から言えば、本人訴訟は許されているものの、裁判官は、弁護士にひたすら甘く、同じ立場の職に従事している他の裁判官に対しては、さらに甘い。

 

法曹界という同じ釜のご飯を食べる仲間を尋問して鋭く追及することが困難であるというならば、法曹関係者を裁く仲間うち訴訟に限っては、法曹界との利害関係を何ら有しておらず、法曹界に所属してもいない立場の有識者などによって裁かれること以外に、傷を舐め合い庇い合う図式を打破することは到底不可能であろう。

 

 

裁判官が、堂々と裁判官を裁くことも公平に裁判官を罰することも出来ない実態が、保身に走り、権力に寄り添い、よほどの瑕疵でもない限り、後々自分にとって何の利得にもならない一国民が、必死になって炙り出そうとしている真実や、だまされてくしゃくしゃになったままの老女の心の傷みなど知ろうともせず、事態を余儀なくされた経緯や背景を置き去りにしたまま、通り一遍の手抜きな審理で、ちゃちゃっと、手軽なコンビニ判決を出して終わりにしても何のお咎めもなく、後を振り返ることもなく、ベルトコンベアの流れ作業のように、また次の訴訟へとなだれ込んで行くだけであろう。

 

こうした悪循環が、正義と対極にあるお金儲け至上主義の狡賢い弁護士らに確認も精査にも欠けた杜撰な訴状を提出させ、裁判官に真実を見抜く心眼不在のまま安直な判断によって安易な判決を出させるやっつけ仕事を重ねさせて、裁判所に腐敗臭を漂わせ、措信しかねる司法が醸成されていくように感じられてならない。

 

裁判員裁判制度以前に、いかなる訴訟であっても、常に訴訟を傍聴する一般国民を用意して傍聴席に座らせ、この訴訟には不正がないか、不公正や不公平はないか、不平等ではないか、強引な進め方だ、あまりにも理不尽ではないか、これは一方的に感じるなど、検察官、弁護士、原告・被告と利害関係のない人員で構成された傍聴席からの率直な判断や忌憚のない感想をアンケートを実施する等の形で聴きとって、客観的な指標を集めることが必要ではないだろうか。

 

何らかの是正策や改善策を採って防がない限り、同業者同士の庇い合いはもとより、目先の利益のみならず行く末の天下り先をも視野に入れながら、裁判官自身の利益を見据えて、権力のある著名な同業者にはあからさまかつ無条件に阿(おもね)るばかりの独断的・独善的で、公平かつ公正な判断不在の訴訟指揮は増殖するばかりで、後を絶つことなど決してないであろう。

 

***

 

811日、さくらフィナンシャルニュース=ミュンヘン】

世にも奇妙な判決


■証言が聞こえなくとも、裁判の公開には反していない

一般国民の立場からすると、なんとも奇妙な判決が、先月、東京高裁(10民事部・園尾隆司裁判長、田中寿生裁判官、森脇江津子裁判官)で出された。

公開の裁判で傍聴人に証人の姿が見えず、証言が聞こえず、いったいどういう裁判が行われたのか分からない場合でも、憲法で保障している「裁判公開の原則」には全然反していない、という内容だ。

まずは、事件の概要を説明する。

事件の舞台は、2012217日のさいたま地裁。暴力団の抗争による殺人事件の公判(大熊一之裁判長)だった。この日は検察側の重要証人が証言するため、共犯として裁かれることになっていた別の被告人の弁護人だった塚田育恵弁護士(東京弁護士会)が、訴訟準備のために傍聴した。

この日の証人尋問は、法廷外にいる証人に対してモニターを通して質問する「ビデオリンク方式」で行われた。しかも、被告人や傍聴人にその姿が見えないよう「遮蔽措置」がとられていた。そのため、傍聴人用の大型モニターは切られ、裁判官や裁判員、弁護人、検察官の卓上モニターだけがオンになっていた。

■聞こえない傍聴

それでも塚田弁護士は、証言の内容が聞き取れればいいと思い、一般傍聴人として傍聴席に座り、ノートを広げた。しかし、その声がほとんど聞こえない。法廷で質問する検察官の声は明瞭だが、肝心の証言が聞き取れない。この時の塚田弁護士のノートには「聞こえない」、「聞こえない」という文字が並んだ。

他の傍聴人が「聞こえねえよ」と舌打ちする声も聞こえた。

昼休みに、塚田弁護士は裁判所の書記官室を訪れ、傍聴席には証人の声が届いていない旨を伝え、善処を求めた。大型モニターの画面をオフにしてスピーカーだけオンにするとか、大型モニターの電源を切るとスピーカーも切れてしまうなら、電源を入れてモニターにおおいをするなどの工夫をすれば、遮蔽措置をしたまま声が聞こえるようにすることは容易だ、と塚田弁護士は考えた。

ところが、午後になっても、裁判所は何の対応もしなかった。塚田弁護士のノートは、「聞こえない」「聞こえない」「聞こえない」だらけになった。

裁判は公開が原則。裁判の公開は、当然、国民が傍聴し、その内容を知ることを前提にしている。「傍聴」とは、その場に立ち会って、会議や公判の内容を聞くことを言う。ところが、証人が見えないだけでなく、証言も聞こえない状態では、「傍聴」とは言えず、裁判公開の原則は守られていないのではないか。

そう考えた塚田弁護士は、こうした状態を起こした裁判長の訴訟指揮は違法として、同僚の弁護士と共に国を相手取って裁判を起こした

一審の東京地裁(民事第1部・後藤健裁判長、綿貫義昌裁判官、中村玲子裁判官)は、さいたま地裁の大熊裁判長への証人尋問の請求も退け、あっさり請求を棄却

■国民には裁判内容を知る権利がある

控訴審では、塚田弁護士らは「レペタ事件」の最高裁判決に言及しつつ、国民が裁判内容を知る権利について主張した。「レペタ事件」は、裁判所が傍聴人がメモをとることを禁じていた時期に、日本の司法を研究していたアメリカ人弁護士が、その対応は違法として裁判を起こしたもの。

国賠請求は認められなかったが、最高裁は「傍聴人は法廷における裁判を見聞することができるのであるから」、見聞きした内容を記憶にとどめるためにメモを取ることは、憲法に保障されている表現の自由、そこから派生する知る権利からして尊重されるべきだとした。

ところが、本件ではメモ以前に、「裁判を見聞きすること」ができない。

これに対し、高裁判決は、裁判公開の原則で保障しているのは、「裁判の公正さ」であって、「傍聴人に対して証言内容をつぶさに知る権利を付与したものではない」として、塚田弁護士らの請求を退けた。実際には「つぶさに知る」どころか、「ほとんど知ることができない」状態だったのに、それも無視された。

「裁判の公正さ」を担保するために、国民がきちんと裁判の内容をチェックできるようにするのが、裁判公開の趣旨ではないのか。単に、法廷の中に入れるようにしておけばいいというものではないだろう。聞くことすらできないのでは、決して「傍聴」ではなく、真の意味で公開された裁判とはいえない。

しかし、東京地裁にせよ、東京高裁にせよ、同じ裁判官がなした措置をかばおうというのか、憲法問題をじっくり検討するのを渋ったのか、裁判所の措置には文句を言うなと言わんばかりの、けんもほろろの対応だった

実は、レペタ事件でも1審、2審では似たような対応だった。最高裁で初めて、まともな憲法判断がなされた経緯がある。

今回の「見えざる聞こえざる」傍聴を巡る裁判も、最高裁で少しはまともな判断がなされることを望みたい。【了】

 


http://www.sakurafinancialnews.com/news/9999/20140811_1

 

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